新潟 大阪屋 越後の国から夏だより

涼味 流れ梅

流れ梅のおはなし

流れ梅[写真]

流れ梅の梅果汁の特徴は生果汁です。
この生果汁は梅エキスを抽出してから約1年を要して出来上がります。
始めは白い液体であり、静かに常温で熟成していくと飴色に変化して参ります。
この熟成期間と技術によって、当社ならではの梅果汁の品質・酸味・甘さ・まろやかさが決まります。 短期間で工業的につくったり、加熱させたりは致しません。
加熱しないで(加熱すると日持ち致しますが梅本来のうまさは失われてしまいます。) 丹念に、熟練した職人のたゆまぬ管理によって熟成させていきます。
流れ梅の生果汁はまさに自然な農産物のように生きているのです。
「料理は素材そのものの力に勝てない」という料理人のことわざがございます。
料理人にとっては素材がすべてであり、その素材を見分ける目が一番重要だという意味ですが、お菓子もそうだと思います。 素材の持つ力を損なう事なく、出来れば自然のまま、最大限に引き出す・・・ 大阪屋は皆様に喜ばれるそんな越後のお菓子づくりに精進を重ねて参ります。

【流れ梅誕生秘話】
流れ梅は昭和61年に発売、18年目を迎えております。
誕生の由来は、夏、菓子屋の品揃えといえばゼリーや水羊羹という中で、何かもっと夏を楽しむお菓子はないかと考えたのが発端でした。
夏の新潟といえばやはり「日本海」のイメージが強い中、(今は登山ブームで山の人気がありますが) 夏の越後の山々の素晴らしさは目を見張るものがあります。 木漏れ日の碧渓(へきけい)と流れゆく爽やかな風、その山の情景をこのお菓子に表現しました。
発売してから県外のお客様に口コミで伝わり、どうしても発送して欲しいとのご要望があり、 当初はドライアイスを入れて発送しておりました。 その後2年くらいにヤマト運輸さんがクール便を開発、より安全、安心の元にお客様にお届けできるようになりました。 ヤマト運輸さんにとってもクール便と流れ梅は思い出深いエピソードです。
お陰様で新潟の夏といえば「流れ梅」、「流れ梅」といえば新潟の夏と切り離せない風物詩になっておりますが、 関東圏、関西圏の多くのお客様からも夏のお中元商品としてご愛顧賜っております。 当社は県外対象に広告はしておりませんが、先様から戴いたお客様からこれは美味しいとご自宅用に、 またご進物にとご注文頂き、輪が広がって参りました。

【流れ梅の魅力】
多くのお客様から「流れ梅」ほど製品と品名がこれほど似合っているお菓子はないと大変なお褒めの言葉を多く頂戴致しました。
本来和菓子の魅力は目で見て香りや風味を味わい、その名前からイメージする風景を楽しむことにあります。 越後山景の清流としたたるような新緑、若葉を揺らして吹き抜ける涼風をこのお菓子から感じられることができれば幸いです。 つるりとしたこしがあり、透明感あふれるくずきり風の食感、 秘伝の梅果汁のさわやかな甘みとまろやかさは素材の持つ魅力を最大限に引き出した傑作とも言えます。
「流れ梅」を食べて感動されたお客様から頂くお客様返信葉書は毎年1,000枚以上にもなります。 中にはこの「流れ梅」に関する俳句を贈ってくださった方もいらっしゃいます。
「流れ梅」のもう一つの特徴は梅果汁にかります。 当社の梅果汁は最高の梅を1年間熟成させて作る秘法とも言える製法です。 風味を生かす為、熱を一切加えておりません。 その為どうしても日持ちが短い生菓子扱いにさせて頂いておりますが、その分素材のもつ独特の酸味、甘み、まろやかさを出すことができます。
今後ともお客様が県外の知人から「新潟の名物は何?」と言われたら 「これ!!」とすぐご紹介頂け愛され続けるお菓子作りに努力して参りたいと思います。